東京表具経師内装文化協会

伝統技術の保存と継承

当協会は、表具・経師・内装インテリアという3つの大きな業種部門から成り立って居り、それぞれに卓越した技能を保持または伝承する会員で構成されています。

長い伝統を持ち、日本人の生活の中に生き続けてきた「表具」「経師」も現代社会の多様化する住環境に応じた新しい方向性を模索し、変化しています。

これまで培い養われてきた日本の伝統技術・技能を正しく保存・継承しつつ、社会やユーザーのニーズに合わせて創意工夫を重ね、新しい技術の展開を図ること、それが技能集団である我々協会に課せられた課題です。

会員の専門技術、知識の向上ならびに社会的経済的地位の向上を図ると共に、日本固有の伝統技術の保存と継承を積極的に行い、この分野の技能に対する社会的評価を高め、表具経師内装業界(掛軸・巻子・襖・額・屏風・衝立・壁張り付等の内装などを手掛ける業界)の健全な発展と文化・公益に寄与することを目的として活動しています。

現在の会員数:155名
産地組合名
東京表具経師内装文化協会
住所
〒110-0015
東京都台東区東上野4-10-14 第2東ビル402号室
Tel/Fax
Tel:03-5826-1773 Fax:03-5826-1774
入会ご希望の方は事務局までお問い合わせください
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業務内容

職業訓練
東京表具内装職業訓練校 詳しくはこちら >>
技能検定
表装職種(表具作業・壁装作業)1級・2級
作品展
表装・内装作品展
技能推進業務
研修会・各技能振興及び推進 (江戸表具を含む)・各種表彰
健康保険業務
(組合員向け)
防火防炎壁装事業
法定防火壁装施工資格者 講習会
防火ラベル発行
施工資格管理者に現場申請ごとに、防火ラベルの発行
他組織との交流事業
社会事業への協力
全国組織と相互交流
その他親睦及び組織活動に必要な事業
定款
(一社)東京表具経師内装文化協会 定款 PDFダウンロード
実演実績

実演実績
木摺下地に
鳥の子を張る

1.木摺下地に骨縛りを張る

工程1
「木摺下地」の上に骨縛り

2.透き止めを張る

工程2
透止め張り

3.二遍蓑を張る

工程3
二遍簑張り

4.蓑押さえを張る

工程4
簑押え張り

5.二遍袋を張る

工程5
二遍袋張り

6.清ベタを張る

工程6
清ベタ張り

7.仕上げに鳥の子を張る

工程7
上張り

会長挨拶

会長写真
 第5回通常総会で会長を拝命いたしました。私どもの協会は東京の表具師が集まり、戦後まもなく東京表具組合として発足し,先輩方が技術・文化・伝統を引き継がれまもなく80年になります。責任の重さを感じております。精一杯役職を務める所存でございます。
 理事のメンバーも様変わりました。変化の激しい時代で、会員のメリットになる事業を行ってまいります。その中でも、江戸表具が令和4年11月16日に経済産業省伝統的工芸品に指定されたことを機に伝統証紙を貼った江戸表具の製品を皆さんにお届けしたいと思っています。
 喫緊の課題で後継者育成は表具・経師もそうですが内装の方も新規入職者が激減していて、イベントなどを通じて、若い方々に向けて手仕事の魅力を発信していきます。
 認定職業訓練は今年で58期生を迎えることになりました。訓練校を安定的に続けていけるよう生徒募集をおこないます。会員の皆様には、ご子息・従業員の方の入校を検討して頂きたいと思います。
協会が関係各位と協力し、業界の発展に寄与すべく会員ともども努力してまいります。皆様の一層のご支援ご鞭撻をお願いいたします。

一般社団法人東京表具経師内装文化協会
会長 高橋晃一

役員名簿

2023年(令和5年)8月28日 一般社団法人東京表具経師内装文化協会総会に於いて可決・承認

会長
髙橋 晃一
副会長
稲崎 昌仁 ・ 浜中 淑光 ・ 渡辺 順
理事
【専務理事】前川 治
【常務理事】鈴木 孝尚 ・ 鈴木 雅彦
【理  事】石塚 利郎 ・ 大貫 次夫 ・ 柏崎 皓太 ・ 小宮山 健夫 ・ 髙橋 直樹
滝澤 成光 ・日野 正恵 ・ 武笠 敦史
監事
石井 弘芳 ・ 内田 幸三 ・ 春原 敏雄

表装作品展

本展覧会は、昭和32年に第1回を開催し、昭和53年第21回展からは東京都美術館にて開催しています。

表彰

東京都知事賞
産業労働局局長賞
東京都職業能力開発協会会長賞
一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会賞
全国表具経師内装組合連合会会長賞
東京表具経師内装文化協会会長賞
岡本瑞石賞
不忍賞(来場者投票1位)

作品展
第66回 表装内装作品展三賞

歴史・変遷

  • 昭和21年5月1日
    「東京表具組合」として発足
  • 昭和27年4月1日
    「東京表具経師文化協会」に名称変更
    壁装技能1級・2級検定
  • 昭和53年9月1日
    「東京表具経師内装文化協会」に名称変更
  • 平成元年
    「江戸表具」が東京都伝統工芸品に認定
  • 平成29年2月7日
    「一般社団法人東京表具経師内装文化協会」登記
  • 令和4年11月16日
    「江戸表具」が経済産業省伝統的工芸品に指定
現在に至る

3部門合同部会

当協会は、表具・経師・内装インテリアという3つの大きな業種部門から成り立っています。それぞれに卓越した技能を保持または伝承する会員で構成されています。

協会運営にあたり古来から伝承されてきた日本固有の伝統技術・技法の維持・継承と日進月歩で進化する内装インテリア部門の施工技術、素材について、また多様化する社会やユーザーニーズに対応するため、この3部門各々が抱えている問題点および課題を共有しています。部門や年代差の枠を超越し、協会全体の課題としてこれらを認識し、前向きで忌憚のない意見交換と提起・提案の「場」として機能することを目指しています。

表具・経師・内装インテリア